
見沼から、未来の暮らしをつくる。
Minuma
今から約400年前の江戸時代。 東京の前身である江戸は、人口100万人を超える巨大都市へと成長していきました。 今のような大規模な流通網やインフラがない時代、江戸の暮らしは都市の中だけで完結していたわけではありません。 周辺の地域から食料や物資が運び込まれ、人や自然、産業の関係の中で、巨大な都市が成り立っていました。
そして数百年の月日を超えてもなお、東京都心から20~30km圏内に、江戸から続く地域の営みを感じられる場所があります。 約1,260ヘクタールの農地や水路、斜面林などが広がる「見沼」です。 都市開発が進む首都圏にあって、これほど大きな農業・自然空間が残されていることは決して当たり前ではありません。
自然と経済をどうつなぐか。都市と地域をどうつなぐか。暮らしと自然をどうつなぐか。 自然と経済、暮らしを切り離さずに考える。そんな考え方が世界でも広がるいま、その問いへのヒントが、見沼にはあります。
江戸から続く地域の知恵を現代の技術や価値観で捉え直し、過去の風景をそのまま残すのではなく、未来の暮らしへと更新していく。 見沼で、未来の暮らしに参加しませんか?
私たちが今、自然を守り、持続可能な形で未来へ繋ごうとしているのは、単なる環境保護の倫理観や景観維持のためではありません。水、食料、防災、気候の安定といった私たちの暮らしや経済のすべては、自然生態系が提供する「自然資本」という豊かな土台の上に成り立っているからです。
とりわけ見沼の自然は、先人たちが400年にわたり手を入れ続けることで保たれてきた「人との共生による自然」です。そのため、単に開発を防ぎ立ち入りを制限するような「手つかずの保護」では、かえって農地や森が荒廃し生態系が崩壊してしまいます。保全活動を長く続けていくには、税金やボランティアの善意だけに頼るのではなく、事業や投資を通じて自然を維持・再生する「持続可能な経済の循環」を組み込むことが不可欠です。
これから私たちが目指すのは、2030年までに生物多様性の損失を止め反転させる「ネイチャーポジティブ(自然再興)」の達成、そしてその先にある2050年ビジョン「自然と共生する世界(Living in Harmony with Nature)」という国際目標です。
2026年現在、見沼田んぼの現場では、首都高速埼玉新都心線の東側延伸(核都市広域幹線道路)を巡る議論が再び注目を集めています。一見すると、都市の利便性や防災機能と、1,260haの自然保全との衝突に見えるかもしれません。しかしこれは、「これからの都市と自然はどうあるべきか」を世界へ向けて問い直し、新しい回答を示す絶好のチャンスでもあります。
いま求められているのは、「開発か保全か」という昭和・平成の二項対立を乗り越えることです。政府が主導する「ネイチャーポジティブ経済移行戦略」や「グリーンインフラ推進戦略2030」が示すように、インフラ整備や事業活動そのものが周辺の自然資本をより豊かに(ネイチャーポジティブに)導くような、新しい技術的共存と評価の仕組みへと舵を切る絶好の機会が訪れています。
見沼という現場は、400年守り抜かれたインフラと地道な生態系データの蓄積、新規就農の土台を活かし、都市課題の先端に立ちながら「都市の経済活動と自然再生が高度に両立する生きた実証モデル」を世界へ提示していく最高の舞台です。
オフィスの廃棄物を資源に変える企業の一歩、週末に見沼の農産物を選び、ツアーに足を運ぶ市民一人ひとりの選択が、この風景と生態系を育む直接の力になります。
かつて江戸と見沼が「舟運と下肥」という当時の技術で完全な資源循環を成し遂げたように、21世紀のテクノロジーやサステナブルな投資を駆使して「都市の営みが自然を豊かにする仕組み」を再構築すること。
現実に存在する課題をチャンスに変え、この素晴らしいストーリーを活かしながら、ビジネスと自然がともに豊かになる未来を、一緒に見沼からつくっていきませんか。
PLANS & STORIES
江戸から続く農と自然を受け継ぐ見沼から、
新しい循環とネイチャーポジティブな未来をつくります。

週末の朝、川面を渡る風を感じながら、水辺の生き物たちの痕跡を探す。もし、この「生態系ツアー」と「ご…

オフィスの会議室で、一枚のカードをめくる。そこに描かれた「昆虫の羽」や「植物の種」の精巧な仕組みが…

オフィスの生ゴミや、休日のボランティアで集めた森の落ち葉が、見沼の豊かな「土」をつくる。ここまでは…

週末、木漏れ日が差し込む森の中で、ふかふかの落ち葉をサクサクと踏みしめる。もし、この心地よい非日常…
